【症状】
次のような症状が出て、小節の追加や移動がわずらわしくなる。
- MIDIリージョンをコピーペーストすると音程が狂う
- 書いた覚えのない折れ線グラフがグローバルトラックの「トランスポーズ」に書かれている
- 「トランスポーズ」の値を削除するとMIDIリージョンの音程が狂う
【原因】
コード分析を行ったため。
コード分析を行うと、グローバルトラックの「トランスポーズ」がつじつまが合うように加減される。経過音などが多いリージョンを対象にするとトランスポーズがえらいことになる。これはループファイルを便利に使うためのものだが、MIDI編集時にデメリットが出てくる。
ユーザーマニュアルには解法がない。
【解決策】
曲の長さ分のダミーのMIDIリージョンを作り、再度コード分析を行えばリセットできる。
詳細:
- グローバルトラックの「調号/拍子記号」を見て、設定されているキーを調べる
- トラックメニューから「新規」→「ソフトウェア音源」を選ぶ。MIDIトラックが追加される
- トラック上で右クリックし、「空のMIDIリージョンを追加」を選ぶ
- ピアノロールかスコアを開き、キー値の全音符を置く。キーがCならCの全音符。リージョンの右肩をドラッグして必要なだけ伸ばす†
- グローバルトラックの「コード」を開く。デフォルトでは隠れているので、右クリックのメニューでチェックして表示する
- キー値を置いたMIDIリージョンを選択した状態で、「コード」の「分析」ボタンを押す。分析の結果、コードはすべてトニック(キーがCならC)になり、グローバルトラックの「トランスポーズ」は0を通る水平線になる
†伸ばしすぎると、うちの環境だと処理例外が出て終了してしまった。16小節ごとにわけて分析させるとうまくいった
[再現環境]
Mac OS X 10.7.2
Logic Pro 9.1.6